本日12回目のブログ更新です。
ホワイトリネン素材のサックコートが入荷します。
20世紀初頭にカジュアルスーツとして作られていたサックコート。
様々なファブリックのものが残っていますが、中でもこちらは当時の富裕層がバカンスの際に着用していたリネン素材が使用されたものです。
かなり狭く取られたVゾーン。非常に良い襟の詰まりをしています。
前振りの効いた袖付けに、肩から裾にかけてステッチワークが入ることでより立体的に仕立てられています。
背中心に切り替えが入らないのも珍しいですね。
このパターンは初めて見ました。
フロントは4つボタンの古い年代に見られるタイプ。
平織のホワイトリネン生地はやや厚手で、優しく滑らかな肌あたりです。
I型ラインで上品な縦長シルエット。
裾元にかけての見事な曲線美は、第一ボタンのみ留めてあげることで綺麗に魅せることができます。