スーツのご先祖に当たるサックコートが少数ですが入荷します。
店主が厳選して仕入れてきた中から、一押しの一枚をご紹介します。
1900~20年代までに作られた、サックコートの中でも特に古いお品です。
平置きの状態からでも分かる、良い仕立てとシルエットです。
4つボタンタイプに対して３ボタンタイプは、Vゾーンの位置も深目です。
裾のラウンド具合も控えめで、いい意味で古さを感じさせないモダンなデザインです。
とはいえ、裏地などはしっかりと手縫いで仕立てられています。
やや厚手のウール生地はしっとりと滑らかな質感で、触っただけで上質な生地を使用しているのが分かります。
裏地にも柄の入ったキッドモヘアを使用するなど、デザイン同様とても高いクオリティーで作られています。
写真では分かりづらいですが表地はうっすらとストライプ柄が入っており、さりげないアクセントとなってくれます。
着用してみるとやはり適度に緊張感がありますが、長めの着丈やデザインのおかげで着られている感は不思議と出ません。
歴代のサックコートの中でも、普段着として取り入れやすい１着だと思います。
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