2021年11月4日木曜日

11/6(土) encore 10th anniversary その16 フレンチ3ボタンのサックコート

 本日6回目のブログ更新です。


1900-1930年代に作られた、3ボタンタイプのサックコートがまとまって入荷します。
ピックアップしてご紹介しますね。



響く人には響くし、響かない人には1mmも響かないジャンル。

現代の3ボタンジャケットと何が違うのか?といわれるとアームホールの作り方ですかね。
随分小さく作られていますが、とても動かしやすいアーム設計です。

アームと肩周りがデザインの中心なので、設計思想も自然といかに胸と肩を美しく見せるか?という議題みたいなものが見えます。

その代わり持ち主と背格好が違う人が着ると似合わない作りになっています。

現代の3ボタンジャケットは色々な体型をカバーできるように作られているので、
アーム設計がゆったりしています。
最大公約数をカバーするように作れているものが多いです。


ポンチ編みのような柔らかいジャージータッチのウール素材、
ポケット端にも古い仕様の補強ステッチが見られます。




うちがのフラップポケットや胸周りのステッチワークが秀逸ですね。






こちらはやや大きめのサックコート、珍しくXL位のサイズ感です。
カーキがかったチャコールグレーカラーです。


サックコートの中でも最後の方に作られたモデルなので、
平面的なデザインで癖が少なく使いやすいと思います。





こちらはベスト付きの2ピースモデル。
ジャケットとベスト共に着丈が長めに作られています。


ハンガーに吊るしただけで、襟が浮いているのが分かるでしょうか?
胸のVゾーンが美しく出るように設計されています。








生地はブラック地に所々ホワイトの薄いかすりストライプのような柄が入ります。




チェンジポケットのデザインも良しです。




コンディション、サイズ共に良い個体が揃ったと思います!