こちらも初見のジャケット、これ以外の個体は見たことがないです。
先ほどご紹介したベストよりさらに古そうですね。
1860-1890年度を中心にフランスの限られた地方で織られていた、インディゴ染のウール素材”ドーゲ”が使用されています。
裏地や内側の仕様がテーラードというよりは、カントリージャケットの仕様になっています。
1860-1880年代のジャケットに見られる、くの字に曲がった袖が特徴です。
フランスの西部ブルターニュ地方でよく見られるような仕様で、
地域性を表す意味合いの強いジャケットです。
こういったジャケットは小さいものが多いのですが、だいぶゆったりとしたサイズです。
180センチくらいの人が着用していたと思われるくらいの大きさで、
当時としてはかなり大柄な方が着用していたみたいです。